銚子で就労継続支援A型事業所「あらた銚子事業所」(銚子市三軒町)を運営する「azoow(アズー)」が現在、地域に根ざした新たな働き方の創出に取り組んでいる。
同事業所は、利用者と雇用契約を結び、最低賃金を保障しながら働く機会を提供。一般企業での就労を目指した支援を行っている。
現在は約40人が在籍し、企業から受託した軽作業や部品加工、古着の採寸・出品など多様な業務に取り組む。工程を分け、それぞれの特性に応じて役割を担うことで、「できること」を引き出す仕組みを整えている。昨年度は11人が一般企業へ就職し、就職後も6カ月間の定着支援を行った。
スタッフの高根梢雲さんは「就労継続支援A型という仕組みはまだ十分に知られておらず、障害者雇用へのイメージとのギャップが受け入れの壁になっている」と話す。
課題となっているのは地域産業との接続。銚子には水産加工や宿泊施設の清掃など、多様な人材が関われる仕事があるが、現状では事業所との連携は十分とは言えない。「どの業務を切り出せば任せられるか分からない」という企業側の難しさも背景にある。
高根さんは「障害者だからできないのではなく、仕事を分解すればできることは多い」と強調する。地域の仕事を細分化し「できる形」に再設計することで、雇用につながる可能性が広がる。
同事業所は、地域の労働力と企業をつなぐ存在としての役割を担う。銚子で働き、銚子で生きる。その実現に向け、仕事のあり方が問われている。