銚子の豆菓子専門店「森田屋」(銚子市和田町)が4月6日にリニューアルオープンした。
オープン当日は、開店直後から来店客が途切れることなく訪れ、店内はにぎわいを見せた。「リニューアルを心待ちにしていた」と話す来店客の姿も見られた。
同店はもともと卸売業として営業していたが、1958年(昭和33)に「森田屋」として小売店を立ち上げた。以来、地元に根ざした豆菓子専門店として、豆の選別から味付けまで一貫してこだわり続けてきた。
近年、豆菓子業界は大きく縮小している。全国の豆菓子組合に加盟する事業者は約350社から30社ほどにまで減少。後継者不足や需要の変化の影響で廃業が相次いでいるという。
経営する森田屋商事代表の本島勝宏さんは「一度はやめようと考えた時期もあった」と振り返る。しかし、地元住民への供給や卸先との関係を考え、「地域の食のインフラとして続ける責任がある」と継承を決意し、2月25日でいったん店を閉め、内外装を刷新しリニューアルした。
店では、北海道や東北産の小豆と大豆を使った定番商品の甘納豆や、空豆を使ったカマンベール味やブラックペッパー味などのフレーバー商品、季節限定の豆菓子シリーズを展開。中でもサツマイモの甘納豆は、看板商品として人気を集めている。
落花生は千葉県八街産の高級品種「千葉半立(ちばはんだち)」を使用、大豆は年ごとに最適な品種を選定するなど、「品質を重視した商品作りを続けている」という。
近年はイベント出店や出張販売などにも積極的に取り組み、活動の幅を広げている。新たな商品開発も進行中で、市内事業者と連携した商品企画も動き始めているという。
本島さんは「人とのつながりの中で生まれるものを大事にしたい。これからも地域に必要とされる店でありたい」と話す。
営業時間は9時~17時。月曜定休。