銚子市小畑新町で3月28日、銚子葡萄酒醸造所・座古萬蔵商店代表の坐古拓也さんが主催するイベント「銚子醸造ワイン ブドウ苗植え」が行われ、10人が参加した。
晴天の下、参加者は苗木の植え付けや枝の固定、水やりなどを体験。約150本の白ワイン用ブドウの苗を植えた。初めて農作業に触れた参加者からは「想像以上に体力を使うが、目的を持って体を動かす楽しさがあった」などの声も聞かれ、昼食を囲む交流の時間も設けた。
同醸造所は2023年にワイン造りを始め、現在3年目。ブドウの自社栽培にも取り組み、今回の苗植えはその第一歩となる。順調に育てば3年後に収穫が可能となり、年間約2トンのブドウから約2000本の生産を見込む。自社ブドウによる醸造は2028年ごろの開始を目指す。
坐古さんは、100年以上にわたり地域の食品加工業を支えてきた家業の歴史を踏まえ、「地域に支えられてきた分、次の100年につながる事業で恩返しがしたい」と話す。
銚子は漁業の町であると同時にしょうゆ醸造など発酵文化が根付く地域。同醸造所が目指すのは「魚に合うワイン」。「まずは漁師に飲んでもらいたい。毎日魚と向き合う人に認められるものを造ることが本物だ」と坐古さん。
現在は他地域のブドウを使ったワインを販売しながら、栽培と醸造の両面で試行錯誤を続ける。「ワインをきっかけに人が集まり、関係が生まれ、地域のにぎわいにつながっていけば」