令和8年度銚子市平和大使派遣団報告会・解団式が9月1日、銚子市役所市民ホールで開かれた。
広島に派遣されたのは、銚子市立銚子中学校2年の秋葉遥介さん、川嵜朝陽さん、3年の石毛健吾さん、渡辺ららさんの4人。2泊3日の日程で平和記念資料館や原爆ドームなどを訪れ、現地で学んだ内容を報告した。
一行は広島平和記念資料館や原爆ドームを見学したほか、被爆者の体験談を聴講し、原爆による被害や戦後も続く苦しみについて学んだ。併せて、全国から集まった中学生と「全国こども平和サミット」へ参加。全国平和学習の集いでは戦争や平和について同年代と意見を交わし、地域ごとの戦災や平和への取り組みについて新たな視点を得たという。
4人はそれぞれの報告で、当時、自分たちと同じ年代の学徒が犠牲になったことへの衝撃や、被爆者の体験を直接知ることの重みを語った。秋葉さんは「平和とは戦争がないだけでなく、人の権利を尊重し、相手の立場になって考えられる社会」と報告。川嵜さんは「核兵器が存在する限り平和には近づけない」との思いを述べ、石毛さんは「平和は当たり前にあるものではない」と話した。渡辺さんは「平和な毎日のありがたさを実感した」と振り返り、「日々の一つ一つに感謝し、仲良く共存するために自分にできることを考えていきたい」と報告した。グループ活動では、全国の中学生と意見を出し合う中で、互いに異なる視点に触れたほか、広島の中学生らとの交流を通して地域を越えたつながりも生まれた。
4人の報告を受け、越川信一市長は「皆さんはこれからもずっと銚子の平和大使。平和について考え、意見を交換しながら、たくましく大きく成長してほしい」と伝えた。銚子市では太平洋戦争末期に大規模な空襲を受け、多くの犠牲者が出ていることにも触れ、今回の広島での学びを今後、多くの人に伝えるよう呼びかけた。