銚子倫理法人会主催の「中畑清講演会 経営者スペシャルナイトセミナー」が10月5日、銚子プラザホテル(銚子市西芝町)で開かれた。元読売ジャイアンツ選手で、横浜DeNAベイスターズ初代監督を務めた中畑清さんが登壇し、野球人生や指導者としての経験を通じて、組織づくりや人との関わり方について語った。会場には300人を超える参加者が集まり、千葉科学大学硬式野球部の学生を招待した。
冒頭、同会の浅田智之会長は、中畑さんを小学生の頃から敬愛してきたと紹介。来場者に向け日頃の活動への支援に感謝を伝え、今回の講演が企業経営や日々の実践を考える機会になることへの期待を示した。講演会は浅田会長との対話形式で進行し、野球選手としての歩みや監督時代の経験について、中畑さんがエピソードを交えながら語った。
講演では、中畑さんが自身の代名詞となった「絶好調」という言葉の由来や、恩師の長嶋茂雄さんとのエピソードを披露。失敗を恐れず積極的に行動する姿勢や、ファンを第一に考える姿勢、失敗を引きずらず気持ちを切り替えることの重要性を語った。横浜DeNAベイスターズの初代監督に就任した際には、チーム改革の第一歩として、球団職員へのあいさつや目的意識の共有を徹底した経験も紹介した。
若い選手の指導については、一方的に指示するのではなく、問いかけを通じて相手の気持ちを引き出すコミュニケーションを重視してきたと説明。「野球も人生も熱量が体を動かす」と話し、チーム全員が同じ方向を向くことの大切さを強調した。夫婦や家族との関係にも触れ、「ありがとう」「ごめんね」といった言葉や、日々のあいさつを通じて相手を思いやる姿勢が重要だと伝えた。
質疑応答では、千葉科学大学硬式野球部の学生が、チームの団結や選手同士の声かけについて質問。中畑さんは、チームとして同じ目標に向かい、一人一人が熱意を持って行動することの大切さを伝え、日頃のコミュニケーションが組織の力につながると説いた。講演の終盤には、自身の曲「人生君」「幸せになろうよ」を披露し、参加者にエールを送った。