銚子市内で7月5日、「JAL・昭和女子大学 地域創生フィールドワーク in 銚子」が行われた。日本航空(JAL)、昭和女子大学、三菱商事と銚子市内の事業者が連携して取り組む同プロジェクトは、同大国際日本学科1年生を対象とした授業「観光・地域創生特論」の一環。当日はJAL職員や同大教員、三菱商事銚子支店社員も同行し、市内各所で地域産業や地域の魅力について学んだ。
「Hennery Farm(へネリーファーム)」でヤングコーンの収穫体験
同プロジェクトは、JALグループが中期経営計画で掲げる「関係人口の創出」を目的とした取り組み。大学と地域、企業が連携し、学生が地域の現場へ直接行って学ぶ機会を設けている。フィールドワークでは、市内で地域商社事業を展開する「AREYOUGOING(アーユーゴーイング)」社長の坂尾英彦さんが全行程を案内した。
外川漁港では「銚子つりきんめ」ブランドを確立し、資源管理型漁業で農林水産大臣賞を受賞した銚子市若手漁師が、漁業や船舶、資源管理の取り組みを紹介。続いて坂尾さんが運営する農場「Hennery Farm(ヘネリーファーム)」でヤングコーンを収穫し、地元野菜や豚肉を使ったバーベキューを味わい、地域住民と交流した。
その後、「ハーブガーデン・ポケット」では地域資源を活用した「銚子灯台コーラ」の開発について学び、銚子電鉄仲ノ町駅では車両見学と車内講義を行った。各事業者は商品の魅力だけでなく、人口減少や担い手不足など地域が抱える課題や、それぞれが取り組む挑戦についても説明し、学生らは熱心に耳を傾けた。
同学科の本多陽子専任講師は「昨年実施した地域連携プロジェクトの成果を受け、JALから新たな提案を頂き実現した。観光を学ぶ学生にとって地域課題は切り離せないテーマ。現場で地域の人と交流し、自ら課題を見つけ、考える力を身に付けてほしい」と話し、「地域の皆さんから学ばせてもらうことの方が圧倒的に多い。こうした経験が今後、外国人へ日本の魅力を伝える場面でも生きてくる」と期待を寄せる。
最後に学生はグループごとに成果を発表し、「地域の人とのつながりの強さが印象的だった」「銚子の魅力をまず知ってもらうことが必要」「交通アクセスなど課題も感じたが、また訪れたいと思える街だった」などの意見を共有した。最後に坂尾さんは「地域には課題も多いが、見方を変えれば魅力にもなる。今回の経験を今後の学びにつなげてほしい」と呼びかけた。
学生は今後、大学で議論を重ね、9月に銚子市役所で地域活性化に向けた提案発表を行う予定。